2015年5月31日日曜日

イルカ川柳



川柳やろうと思ったら、やはり時事ネタに敏感になる必要がある。

で、イルカの追い込み漁について自分なりの考えを書いて、最後に川柳。

長い年月を経て解決する問題。

僕は高校を卒業してすぐにアメリカに渡ったんですが、19歳の頃、LAでジャックインザボックスというハンバーガー屋さんに行ったんです。

食べ終わって外に出たら、なんかプラカードをもった人たちに囲まれて、すごい攻撃的に何か言われてるんです。僕に対して。

怖くて、その場からすぐに離れましたけど、どうやらその当時、1988年頃ですか、ジャックインザボックスがクジラの肉をハンバーガーに使用しているという事で、反対運動が繰り広げられていたんです。

さらに間抜けな事に僕は日本人ですから、「やっぱり日本人はクジラの肉のジャックインザボックスに行きやがって、許さん!」という事だったんでしょう。

その頃からすでに「日本人はクジラ食べやがって、このやろう」という抗議活動はあったんです。

なんか少し経ってから、恐怖からふつふつと怒りに変わりました。「なんで俺、あんなに言われなきゃいけなかったんだろう?」って。

もちろんジャックインザボックスがクジラ肉を使っていたなんて知らないし、それも事実かどうか分かりません。

その時の事があるんで、和歌山の太地町の気持ちもわかる。

なんていうのかね、僕が大っ嫌いなのは、虎の威を借りるやつ。正義は我にあり!って感じで、相手は悪だと決めつけて、何やってもいいって感じで迫ってくる人がとにかく嫌。バックには著名人やら世論がついているからやりたい放題。

顔で分かる。誰も援護がない中で、一人ででもやりきるって覚悟まではない。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」。

こういう奴を黙らせるために、ヤクザとか必要だと思う。おっかない世界が向こう側にあるって事を深層心理でわからせないと、安い正義感の奴らは、歯止めが効かなくなる。

おっと、話がずれた。

ただ、韓国は犬を食べるらしいが、やっぱりそれが韓国の伝統と言われても、「犬食べるの止めたら?」って言うと思う。残酷すぐる。犬好きだし。ランガーの事、今でもたまに思い出す。また、犬飼いたい。

西洋人にとって、同じ気持ちなのも西洋文化に触れてきて、理解できる。どちらも譲れないのもさ、当事者ならそうだろう。

外人も、上から言う奴が多いからうまくいかないんだよね。ホリエモン騒動後に、外国の株屋がやってきて、「日本の株式市場を教育しにきた」とか言い放った外人もいたし、ワールドベースボールクラッシックで日本が参加するかどうかを交渉しにきた外人も、「あと3日しか日本に残された時間はない」とか言い出して選手会から反発を喰らったし。

外人のやり方にはたまにうんざりする時もあるけど、誰に対しても一緒。日本人だからああいう事する訳ではない。

日本人だって、反対意見を言う人を袋叩きにする文化がある。っていうか、ネット社会になって加速している。

時代と共にすこしずつ変わってくると思う。若い人がイルカ漁をやりたがらないなら、少しずつなくなっていく。日本人もちょんまげ、袴を時代と共に無くしているからね。

チンギスハーンの時代はヨーロッパ人も弁髪に憧れて、ラーメンマンみたいな頭してたらしいよ。

将来は年に一度位、「太地町でイルカ追い込み漁決起大会」みたいな会が町の長老を大会長として開催され、シーシェパードもここぞと出動して、通年の行事みたいになるんじゃないか。それで町おこししちゃったり、シーシェパードも活動資金集めのアピールになったり・・・

「さあさあお立ち会い、年に一度の世界喧嘩祭り!」毎年死人がでる程盛り上がったりして。200年後の太地町の歴史館にそう記録されていたりする可能性はある。

もうイルカなんて太地町もシーシェパードもどうでもよくなって、ただのシンボルになっていて、黒のイルカ旗と白のイルカ旗の船上の旗揚げ合戦になっている。日本人と外人のコラボ祭り。

この問題は、何十年かかけて収まるところに収まるでしょうし、我々に「自然との共生」を考えさせるいい機会にはなっている。

さて、川柳ですな。

この考えをどう川柳にまとめよう。

「追い込み漁、20年後は町おこし」
「追い込み漁、ラーメンマンで無問題」
「反対は、オノヨーコの前衛活動」

これは、わかりにくい上にちょっと当事者に失礼。


「追い込み漁、夫婦喧嘩とよく似てる」
「追い込み漁、ダンソン漁に変えてみる?」
「追い込み漁、ちょっと待って、ちょっと待って、お兄さん」
「ちょっと待て、海のトリトン思い出せ」
「妻、監視、配慮する俺、隠れタバコ」

みんなが共感できて笑えるやつじゃないとね。こういうセンシティブな問題は、川柳の題材としてあまりよくないかも。しかも、ちょっと説教くさい。

題材のスケールがでかすぎて、笑えない。

だめだ、今日はとりあえずここまで。

前回のおさらいとして、一ついいのができたが、今時じゃないんだな。

「ボーナス日、嫁がダンソンお出迎え」

振り込みだしね、今時。






















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