2009年11月25日水曜日

沈まぬ太陽

こんにちは。ニシオです。



先日、リアンの社長様とchama先生と三人で会議。ってか、アラフォー会議。

その様子です。なんか変なおっさんで写ってます、私。



という事で、最近は映画三昧。スペル、クリスマスキャロル、イングロリアスバスターズ、沈まぬ太陽・・

他にも何か観たような。本当にすぐ忘れる。スペルとイングロリアスバスターズはおすすめ。女性はイングロリアスバスターズは嫌いかも。最後のシーンは女性は嫌がる。スペルもグロいけど、話は面白かったよ。



その中でも沈まぬ太陽。最近飛行機乗る機会が多くて、どうしても御巣鷹山関係は気になります。飛行機の様子とか、保障問題で遺族の家庭に謝りに行くシーンとか満載かと思ったら、政治的な話でした。原作もそんな感じだったかな?うろ覚えです。とにかく飛行機が落ちたりするのは、観ないといけない。ブラックボックスって操縦士の会話が海の中から発見されたりするでしょ?



あれですよ。あの会話とか911で取り残された人達がそれこそ911(日本でいう110番ね)での会話とか、まさに死と直面している人の肉声に悪趣味ながら昔からすごい執着心がありまして、想像したらたまらなくなります。



沈まぬ太陽なんですが、観客はアラフォーどころかアラセブンティーという感じのご夫妻ばっかり。こんな年齢層の高い映画を観たのも久しぶりです。僕が中学生の頃ですからね。ちょうど彼らが40代でバリバリの現役の頃の話ですから。覚えてますよ、熊本の天草でキャンプに行ってた時、そういうニュースが流れてました。覚えてます。



その後、日本はバブルに突入するんですけど、懐かしいんだろうな。中曽根首相とか瀬島龍三(政界のフィクサーね)とか出てくる。シベリアで拘束されていたとか同期の半分が戦死したとか言う話が出てくるけど、そういう話になると昔の人には敵わないなという気持ちになる。



その高い年齢層の人達を観て、僕と同じ世代の頃の話だから共感して観てたんだろうと想像がつく。会社で人事争いがあり、政治的に翻弄され、左遷があったり。今も同じだろうけど、今さ、日本とか中国とか政府高官にワイロ渡したり、コネじゃないと出世できないとか言うけど、わずか25年前の日本とかも一緒だよね、きっと。



50年代の黄金期のアメリカなら80年代中盤は日本の黄金期。まさしくバブルに突入する頃は子供ながらに勢いを感じていた。ちょうど高校を卒業してアメリカに行く前、姉が東京に住んでたんで、東京に居た時、伊丹十三の「マルサの女」って当時大ヒットした映画を新宿かどっかで観たんです。その時のキャッチコピーが「あまりに面白いんで中曽根首相も観に行った」というものだったと記憶している。



すげーでかい映画館はもちろん満席で、周りはそれこそ中曽根首相みたいなおじさんばっかり。その映画観ながら、おじさんの笑い声がいっぱい聞こえてきたの。子供ながらに「日本ってナンバーワンだ」と思った。何故かそう思ったという記憶が蘇ったよ、この映画を観て。空気ってあるよね。街の空気。勢いって感じる。ニューヨークに居た時もさ、クリントンが政権をとって、銀行の支店がバタバタ閉鎖されて、その直後にパッとニューヨークの街が明るく、活気づいているように思えたのね。景気が一気に回復した時だったんだね、今から思えば。



何を言いたいかって。そんな時代にバリバリの現役だった人達が引退して、映画館にいる。30年経ったら僕もその引退した人達と同じ年齢になる。



30年後、2010年位の何か大きな出来事を舞台にした映画かなんか観ている僕。まだ30年も時間はあるやんけ。



この「沈まぬ太陽」という映画は、フジテレビ開局50周年記念特別番組で、テレビでも良かったんじゃないかと思ったけど、観客の人達を観て、勇気をもらったよ。別にそのおじさん達やお姉さん達(その嫁さん達ね)が生き生きとしてたからとかじゃないんだ。まだ彼らの年齢になるのに30年あるんじゃないかと、超ポジティブ思考になれたって事。



昔を懐かしむのが悪いとは言わない。誰だって過去の栄光みたいなのがあるだろう。隣のおじさんもその時の空気を感じたみたいで楽しそうに映画館を後にしてたよ。



めでたし、めでたし。目出鯛。耳出まぐろ。鼻毛出ニシオみたいな気持ちになったのさ。働き盛りの四十代。盛りのついた犬みたいな言い方だね。あの時、ああしておけば・・・という自分とサヨナラしたいですね。



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